【ソーホー出店に際して③:楽焼は他の焼物と何が違うのか?】

【楽焼は他の焼物と何が違うのか?】

最も大きな部分は、その成り立ちだと考えております。

多くの焼物は、その地に材料/原料があり、それを用いて生活に必要な道具を作ることが始まりでした。古くは穀物を保管する壺や水をためる甕、また食料を煮炊きする鍋などの、生活用品です。

楽焼には、生活用品を作っていた歴史はありません。楽焼は、お茶室で、お抹茶の器として用を為すことを求めて、当初よりお茶盌制作を中心に発展してきました。楽焼が茶道のための焼物と呼ばれる理由がここにあります。

※窯出し直後の黒楽茶盌:一盌ずつ、約1200℃の窯から取り出します。

磁器/陶器などの他の焼物と比べると、強度も劣るし水も漏れやすいです。

もちろん、焼成温度をあげたり、焼成時間を長くしたり、釉薬を厚く塗るなどにより、そのような点を補うことは可能でした。しかし、楽焼はそのような方向には発展しませんでした。また、大量に制作することも、求めませんでした。茶道の器として求められることをしっかりと守り続けてきました。

 

楽焼は、そのような強度や耐水性のかわりに、手に入れたものがあります。

それは柔らかく温かい手触りです。

 

楽焼の器を手にされた際には、このような楽焼の特徴を楽しんでいただけると嬉しく思います。


京都府京都市

楽焼は、桃山時代に茶道のために生まれた焼物です。
元々は、抹茶盌を中心に制作されてましたが、次第に懐石の器なども制作されるようになってきました。

このサイトでは、懐石の器を中心に扱います。
日常使いとして、気軽に扱っていただける器ではないかもしれませんが、
その器を使っていただくことで、非日常を感じていただけるような器を制作していきたいと思います。